遺産相続はプラスの遺産とマイナスの遺産もある。そのまま相続するとマイナスを背をわされることにもなりかねない。そこで相続人は遺産を放棄できるよう定められている。相続放棄をするには家庭裁判所の許可が必要だ。被相続人が亡くなったときか、自分が相続人となったことを知ったときから3か月以内に相続放棄の申請をしなければいけない。
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◇防災情報、難しい周知徹底
東日本大震災では、道内でも沿岸部40市町村の約14万人に避難指示・勧告が発令されたが、実際に避難所に来た住民の割合を示す避難率は約15%にとどまっていたことが分かった。約3分の2は、大津波警報が発令中の12日午前9時半に帰宅するなど避難所を離れており、防災情報の周知徹底の難しさが改めて浮き彫りになった。
道によると、11日午後8時の時点で避難指示・勧告対象者は14万538人いたが、実際に避難所に来た人は2万1213人。12日午前8時では対象者13万3578人に対し避難者は6803人と激減。それぞれが自主判断で帰宅したようだ。
道内で最も高い3メートル50センチの津波が到達した(11日午後3時44分)えりも町では、700世帯1400人に防災無線やパトロール車で避難指示を伝えるなどしたが、避難所には410人しか集まらなかった。町では「友人や親戚宅に避難した人が多かったのでは。本来は一軒ずつ確認すべきだが、一刻を争うためそこまでできなかった」と話した。
函館市では1万4830世帯3万713人に避難指示を発令。避難者は最も多かった11日午後7時半時点で1900人(避難率6・2%)。その後も帰宅するなど減っていったが、函館に2・4メートルの津波が到達したのは同11時35分だった。市は「特に高齢者から『いなきゃいけないのかい?』と聞かれる。十勝沖地震などの過去の経験値みたいなものがあるようで、自分で判断してしまう傾向がある」と明かす。
同市若松町のアパートでは12日朝、手倉森圭治さん(67)が水死しているのが見つかった。この男性は付近住民から避難を促されていたが、応じていなかったという。
NPO環境防災総合政策研究機構専務理事の宇井忠英・北大名誉教授(地球惑星科学)は「これほどの大津波になると2カ所以上の岸に反射して戻ってくるので非常に不規則。到達予測は非常に難しい」と警告。「被災者の不安を軽減するには情報が最も重要。テレビやインターネット、携帯電話などで情報が得られるよう、避難所の情報収集・発信を充実させることが必要だ」と指摘した。【鈴木勝一、久野華代】
◇津波が防潮堤まで−−根室
根室市花咲港では、地震から半日が経過した12日午前も大きな津波が繰り返した。普段は漁船が係留される漁協の倉庫前では、午前8時53分に津波が防潮堤まで押し寄せ、水浸しに=写真<上>。5分後には海水は引き始めた=同<中>=が、通常の岸壁に戻ったのはそれから11分後だった=同<下>。同港の防潮堤(54門)は、73年の根室半島沖地震(地震規模・M7・4)を契機に、市が国の6割補助を受け、総事業費約16億円をかけて77〜94年に設置。この時の津波の最大波は目視観測で2・8メートルで、今回と同じだった。
市によると、防潮堤の高さは、当時の最大波とコンクリートに刻まれた痕跡(約3・5〜3・7メートル)を基に、余裕をみて4メートル高く造られた。しかし、港湾関連の構造物の設計は、船の接岸を妨げないことが優先され、干潮時の潮位が基準。今回、最大波は11日午後3時57分だったが、3時間半後には満潮となる上げ潮時で、津波は防潮堤を越えてしまった。【本間浩昭】
◇「怖くて夜も眠れず」 空路戻った道内在住者
新千歳空港では12日、仙台行きなど計50便以上が欠航したが、全日空、北海道国際航空(エア・ドゥ)の2社は福島間で臨時便など計5往復10便を運航。仙台市内などで地震に遭った道内在住者らが到着し、「怖くて夜も眠れなかった」などと余震が続く不安の一夜を振り返った。
新千歳空港に到着した札幌市の会社員、佐藤光徳さん(38)は地震当時、仕事で仙台市内の高層ビル内にいた。ビルは激しく揺れ、「立つことができずに床に伏せていた」という。仙台市内は道路が陥没しビルの窓ガラスが散乱。すべての店が閉店していたという。出張で福島県須賀川市に滞在していた札幌市の会社員、八木望さん(47)は「生まれて初めて経験する大きな揺れだった。何とか帰って来られて良かった」とホッとした表情を浮かべた。
JRや道路なども乱れが続いた。JR札幌駅では11日深夜、普通車両が開放され、運休のため移動できなかった乗客37人が泊まったほか、津軽海峡線知内駅で停止していた「特急スーパー白鳥34号」(乗客208人)など計3本の列車内で約400人が一夜を明かした。
白鳥34号に泊まり、JRが用意したバスで函館市内に到着した埼玉県伊奈町の会社員、小川佳子さん(40)は「約24時間も列車に乗っていた。携帯電話もつながらないし、不安だった」。家族旅行中だった青森県五所川原市の男性会社員(36)も「子どもが泣き、情報も断片的にしか入らないので少しいらだった」と疲れ切った様子だった。
JRは12日も函館線(函館−長万部間、長万部−倶知安間)や室蘭線(長万部−苫小牧間)など7路線8区間で終日運転を見合わせた。計360本以上が運休し、2万1000人以上に影響した。道路は午後5時現在で国道12路線21区間、道道20路線22区間の通行止めが続いている。また、避難勧告が出ている苫小牧港では、川崎近海汽船や商船三井フェリーの計6隻が入港できず、沖合に停泊。計242人が上陸できないままでいる。【円谷美晶、近藤卓資、片平知宏】
3月13日朝刊
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